Adobe Premiereで動画編集(3)映像をつないでみよう

こんにちは。
Quick Moviesで編集を担当しています、Yukoです。

 

前回は、読み込んだ素材をそのままタイムラインへ持っていくだけでシーケンスが誕生するというお話をしましたが、

今回は、シーケンスを先に作る方法もお伝えしますね。

 

シーケンスを先に作る方法

プロジェクトパネルの右下に、白い紙がペロンとめくれたようなファイルアイコンがあります。

これをクリックすると、作成したい項目が出てきますので、「シーケンス」を選択します。

 

 

すると、「どんな形式にしますかー? いろいろ揃ってますよ!」と言わんばかりの

ウィンドウが立ち上がります。

一般的によく使われる設定は、DV-NTSCのワイドスクリーン48kHzや標準48kHzなどで、

用途に応じて画質やサイズを変えることができます。

 

【ワイドスクリーン】

ワイドスクリーンの設定 16:9 これがテレビの一般的なサイズ

 

【標準】

標準48kHzの設定 4:3 これは昔のテレビサイズですね。

現在では16:9が主流ですが、 DVDで流す場合などは4:3のサイズが求められる場合もあります。

 

では、DV-NTSCのワイドスクリーン48kHzで作ってみましょう。

プロジェクトパネルに「シーケンス01」ができました。

 

 

動画の再生・停止について

ここに、読み込んだ素材を「カット編集」でつないでみましょう。

読み込んだ素材をダブルクリックすると、ソースパネルに映像が出てきます。

(上の画面はすでに映像が出ている状態です。)

 

 

このソース画面の下に三角の再生ボタンがありますね。

これを押すと映像が再生され、もう一度押すと一時停止します。

 

再生の方法はいろいろあって、パネルの再生ボタンを押す以外にも、

キーボードの「スペース」バーがこの再生ボタンと同じ働きをします。

一度叩けば再生、もう一度叩けば停止となります。

 

そして、映像編集者なら誰もが知っている、「JKL」キーを使う方法もあります。

プレミア以外の編集ソフトにも共通するキーなので、編集者の三本指は常にJKLの上にあるんですよ(笑)。

 

  • J=逆再生
  • K=停止
  • L=再生

 

しかも! JとKは2回押すと2倍速、3回押すと3倍速と再生速度を変化させることができます!

長い素材を見るときなんかは、この倍速がとても役立ちますので、覚えておくと便利ですよ。

 

イン点とアウト点で使いたい動画を抜きだそう

それでは、映像の使いたい部分を決めて抜き出しましょう。

抜き出す映像の最初の位置を「イン点」終わりの部分を「アウト点」と言います。

映像を編集するときは、このイン点とアウト点を決めて映像を抜き出していきます。

ソースパネルの下に「{ }」というカッコのようなボタンを押す方法と、

キーボードの「I」 と「O」を押す方法がありますが、INのI、OUTのOと覚えるとわかりやすいと思います。

 

インアウトを決めると、使いたい部分の色が変わります。

 

 

インアウトの部分をシーケンスに持って行くときは、ソースパネルの「挿入」または「上書き」ボタンを押します。

この2つの違いについてはまた追って説明しますね。

挿入ボタンを1回押すと、シーケンスの上に映像が乗ります。

 

シーケンス上に青いバーが出てきました。

これが、映像の「1カット目」になります。

このカットをどんどんつないでいくことを「カット編集」と言い、映像編集の基本となります。

 

どんどん映像をつないでみよう

それでは、違う素材を読み込みます。(読み込み方法は前回お伝えしましたね。)

お花の映像を読み込みました。

これにインアウトを打って、使いたい部分を決めます。

(通常、インとアウトは「打つ」と表現することが多いです)

 

そして、シーケンス上の青いバーの一番最後にカーソルがあることを確認して、

次の映像を挿入します。

 

すると、シーケンス上に青いバーが二つ並びました。

同様にインアウトを打ち、シーケンスに挿入する・・・この作業を続けると、

ストーリーのある映像が出来上がっていくわけですね。

【インアウトを打つ】

【挿入する】

 

まずは、素材を読み込む→インアウトを打つ→挿入するの操作で映像をつないでみてください。

このカット編集ができれば、動画編集は8割できているも同然です(笑)。

 

次回は「挿入」と「上書き」の違いについてお届けしたいと思います。